環境問題にも流行がある

環境問題にも流行があります。つまり、はっきりした影響や原因がわからない問題でも、マスコミや政治家の扇動で注目を浴びることがあります。

例えば、それほど、昔の話でもないですが、酸性雨の問題がクローズアップされたことがありました。NOxやSOx等の大気汚染物質を吸収した強酸性の雨が森林を枯らせてしまう、という現象でした。しかし、最近は全く酸性雨の話題が聞かれません。どうも、問題が解決したというより、森林を枯れさせる原因は他にあったようです。これはマスコミの早とちりだったと思います。


他では、環境ホルモンの話はどうなったのでしょうか?一時期カップラーメンの容器がプラスチックから紙になりました。微量の化学物質が体調に大きな変化を与えると、マスコミは煽りまくりました。しかし、実際、科学的に環境ホルモンの人体対する影響を調査した結果、それは微々たるレベルであることがわかりました。あの騒ぎは一体なんだったんだと思います。始めから慎重かつ科学的に報道すべきだったと思います。


そして近年最大の流行は地球温暖化です。若い皆さんは知らないかもしれませんが1980年代までは地球寒冷化が心配されていました。もうすぐ氷河期がやってくると、氷漬けになった恐竜の挿絵とともに子供向けの雑誌にも紹介されていました。


それが今や正反対の地球温暖化です。たしかに90年代から猛暑や暖冬が増えました。実感として気温が上昇していることはわかります。しかし、その原因は未だはっきりしていません。一応二酸化炭素等の温室効果ガスがその主原因と言われていますが、その科学的根拠は確定していません。ヒートアイランド現象や太陽の周期的な活動サイクルに起因するという意見もあります。


はっきり言って、地球温暖化問題は科学的な問題ではなく政治的かつビジネスの問題になっています。温室効果ガスの削減方針は、産業の足かせになります。他国の足をひっぱるために、EU主導で国際的な枠組みが出来つつありますが、これは削減目標に余裕のあるEUが日本等の省エネの進んだ国の産業を弱体化させるための罠であるとも言われています。現にアメリカはこのような枠組みは割りに合わないと判断して、温暖化ガス削減にはまったく積極的でありません。ロシアは排出権を売りつけようと虎視眈々です。中国やインドのような新興国は途上国であることを理由に削減には消極的です。筆者は陰謀説は好きではないですが、科学的にはっきりしない現象に対して、これはあまりにもひどい対応だと思います。


日本の政治家も、温室効果ガスを1990年比で2020年までに25%削減すると言っていますが、単なる国際的なアピールに過ぎません。実際温室効果ガスの排出量は増加していますし、今後原子力発電の増設は見込めないので、増々増えていくでしょう。今後は公約を守れず恥をかくか、膨大な金を払って排出権を他国から買うかのどちらかでしょう。いい格好をした代償は将来非常に高いツケとなって帰ってくるでしょう。


マスコミも冷静な科学的記事ではなくなるべくセンセーショナルな記事で世間の注目をあつめることに必死です。例えば、海面上昇で沈みゆくツバル、のようなでっち上げ報道を行っています。実際そこまで海面上昇は起きていませんし、あれは他の原因によるものです。


さて、これがただの流行なのか、本当の危機なのかは現時点でわかりません。あと何十年後かに、現在の世相を反映した記事を読めば面白いと思います。あれはなんだったのかと…。

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