青年海外協力隊

青年海外協力隊はJICA(国際協力機構)の事業の一つで、海外でボランティアを行う組織です。
青年海外協力隊にも環境分野での活動があります。「環境教育」と言う分野で世界中の途上国の環境改善のために、多くの隊員が派遣されています。


環境とありますが、要請の大半は廃棄物(ゴミ)関係で、リサイクルの推進や、ゴミの減量化の活動が特に求められています(他には森林保全や水質関係があります)。
また、教育とありますが、直接人に教えることだけではなく、環境啓発のイベントを企画したり、パンフレットを作成したり、実験に協力したり、現地ではさまざまな活動が期待されています。


彼らの特徴はバイタリティ豊かで個性的。また、協力隊の健康診断の基準は非常に厳しいので健康優良児がそろっています。隊員の任期は基本は2年間です。その間医療水準の低い途上国で活動していくわけなので、体の丈夫な人でないとやっていけません。


厳密に言うと協力隊は仕事ではなく、ボランティアなので、会社員と違って、仕事をする義務はありません。実際、全くなにもしないという人はいませんが、かなり頑張っている人もいれば、手抜きの人もいます。開発コンサルタントの人と違いノルマもなく、責任感や義務感も感じるかどうかは自分次第です。自分のペースで途上国の環境問題に関わりたい人には向いているでしょう。


生活に関しては、個人差はあるものの、概ねその国の中流以上の生活が出来るように、JICAと配属先が取り計らってくれます。よほど贅沢しなければ、JICAから支給される生活費で十分やっていけます。そうは言っても草の根レベルの活動が求められているので、現地社会から隔離されているわけではなく、現地の人とのふれあいは当たり前のようにあります。2年も現地で生活するわけですから、旅行では味わえない深いレベルでその国のことを理解できるでしょう(写真は友人の福瀧裕太郎さんからいただきました)。


さて、そんな青年海外協力隊ですが、環境教育隊員には比較的簡単になれます。まず、これは協力隊全分野に言えることですが、厳しい健康診断にパスしなくてはなりません。英語の試験はありますが、足切りとして使われるだけで、あまり重要視されません(語学訓練は合格後にみっちりやらされる)。
しかし、それさえを乗り越えれば、その他の分野の職種と違い、環境教育には固有の試験がありません。書類審査と面接だけです。合格した人を見ると、おそらくの合格の大まかな基準は、


・環境関連の学部を卒業している
・環境関連の大学院を修了するか在籍している
・環境関連の仕事の経験がある


ことだと思います。実務経験がなくとも、新卒で合格する人もいますし、大学院を休学して来る人もいました。
それ以外では例えば、職場のゴミ拾いしてましたとか、少し環境のボランティアやってました、とか言うレベルでは厳しいと思います。ある程度の専門性をアピールしたいところです。


2年経って、帰国した人は学校や元の職場に戻る人もいれば、あらたなフィールドに挑戦する人もいます。この先も海外での仕事を望む人の中にはJICAや開発コンサルタントに就職する人もいます。しかし、国際関係の会社以外では基本的に協力隊の経験はプラスになりません。会社からすれば健康な変人という認識のようです。しかし、帰国後のことをそれほど深く悩む隊員はほとんどいません。なぜなら、安定を求めるぐらいなら始めから協力隊に応募しません。そして、現地で異なる価値観に触れて、人の生き方はさまざまであるという認識を持っているからです。


参加者は20代後半の人が多いですが、若いうちに行っておいたほうが就職にも響かないし、その後の人生にも経験が生きてくるため有益かと思います。


他にも書こうと思えばいくらでも書けるのですが(訓練のこと、短期ボランティアのこと、語学についてなど)、他の事も書かなくてはいけないので、この辺りにしておきます。とにかく、国の税金で非常に有益な体験をさせてくれるので、将来性のある若い人には是非協力隊に参加して欲しいと思います。


○青年海外協力隊員のなり方
年に2回募集があります。また、全国で説明会があるので、興味があれば行ってみるとよいでしょう。
HP(http://www.jica.go.jp/volunteer/ )


○向いている人
・健康な人
・安定より冒険を求める人
・無料で外国に行きたい人
・JICA、国連、開発コンサルタント等、国際関係の職につきたい人

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